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上部内視鏡検査

Gastroscopy

上部内視鏡検査(胃カメラ)|滋賀県大津市石山駅より徒歩6分|医療法人オクムラフォレスト―ルクリニック

Gastroscopy

上部内視鏡検査

上部内視鏡検査

上部内視鏡検査(胃カメラ)は、月・火・木・金・土曜日の午前中と月・火・金・土曜日の午後に行っています。予約検査となります。

内視鏡は鼻からと口から(経鼻・経口)2タイプの内視鏡を用意していますので、ご希望の方法で胃カメラを受けていただけます。“鼻から入れる胃カメラは、太さはわずか5.2mmと現在最も細いもので口からのカメラと比べて喉を通る時のオエーという嘔吐反射がほとんどなく検査中でも会話できるという特徴があります。以前の病院で行ったアンケート調査では口からの内視鏡の苦痛を10とすると鼻からの内視鏡の苦痛は平均3.2でした。

上部内視鏡検査イメージイラスト

一方、口からのカメラは10mm前後のカメラを3本用意しています。カメラが太い分ハイビジョンに対応した高解像度の画像装置を使用しております。狭帯域光(NBI)という特殊な光での観察と80倍の拡大観察を行うことが可能で、病変の微細な表面構造の観察ができます(図1)。以前の診療所ではこの観察法を使用し10mm以下の微小がんを多数発見できました。この様な微小がんの段階で発見できれば胃がんであっても日帰り手術が可能となりますので微小がんの段階で発見することは非常に大きなメリットになります。

このように口からの内視鏡は検査精度が高く、内視鏡で切除可能な小さながんを発見するのに非常に有用です。しかし、口からカメラを入れると“オエー”となり(嘔吐反射)、苦痛を感じられた方も多いと思います。当院では鎮静剤を注射して“ウトウト”寝ている間に楽に受けていただく方法(鎮静下内視鏡検査)を強くお勧めしています。苦痛がほぼなくなる上に、検査時の体動が減るため内視鏡観察(拡大観察)の精度が向上するというメリットがあります。今まで胃カメラを受けて“しんどかったので内視鏡は受けたくない”と考えておられる方は、ぜひ鎮静剤による内視鏡検査を受けてみてください。詳細な説明をご希望の方には電話でお問い合わせください。

Narrow Band Image
図1 Narrow Band Image

図左:胃角小弯に認められた7mmの早期胃がん
左上:通常観察、右上:軽度拡大観察、下NBI拡大観察、この後、外来ESDで切除した。
NBI:(Narrow Band Image)とは、従来の白色光では見えなかった表面の微細な構造(特に血管)を強調して観察する機能で拡大内視鏡と併用することで、食道・胃・大腸の早期がんをより早期に発見することが可能となる。

超音波内視鏡検査

胃カメラの先端に超音波検査のプローブ(探触子)がついているものを超音波内視鏡(EUS)といいます。内視鏡検査ですが、胃や食道の表面を見るものではなく、胃や食道の表面下にできた腫瘍や胃の外側にある臓器(膵臓や胆嚢など)を観察するための検査です。体の表面からみる超音波検査では、胃や腸の中の空気や腹壁、腹腔の脂肪が画像の障害になることがありますが、消化管からの超音波では間に邪魔する組織がなく高い周波数の超音波をあてることができるため、高分解能の超音波像が得られ、最新のCTやPET検査でも発見できないような膵臓や胆嚢腫瘍を発見することも可能です。内視鏡に挿入して用いる細径超音波プローブと、超音波検査専用のコンベックス型内視鏡などがありますが、当院では両機種をそろえています。

超音波プローブ
細径超音波プローブ(左)とコンベックス型超音波プローブ(右)

検査方法は通常の内視鏡検査と同様です。注意事項も同じで、前日の夕食以降は飲食が禁止となります。通常の内視鏡に比べて先端が太くて硬いため、挿入する際に不快感が強く、検査にかかる時間も20~30分と長いため、鎮静剤を使用して寝た状態で受けていただきます。

超音波内視鏡(EUS)で何がわかるのか?

超音波内視鏡
9mmの膵腫瘍(赤矢印で囲まれた部位)
にFNA針を刺したところ

消化管の腫瘍などを詳しく調べるときに利用されています。消化管の内腔から超音波検査を行えるため、表面には見えない食道、胃・十二指腸、大腸、胆嚢、膵臓などの腫瘍の深さ、大きさ、周囲のリンパ節の状態を知ることができます。特に、診断が難しいとされている膵臓がんの診断や良性疾患では慢性膵炎の診断には欠かせません。さらに、EUS最大の特徴は消化管粘膜下腫瘍や膵臓、腹腔や縦隔リンパ節などの組織診断が行えることです。

膵がん
腺がん細胞が認められ
膵がんと診断されました。

方法は先端から細い針を出して超音波観察下に組織を穿刺するEUS下吸引細胞・組織診(EUS-FNA)という方法を用います。非常に細い針を使用しますので出血などの合併症やいたみもなく外来で可能な検査です。写真は前勤務施設で行ったCTやPETでは見つけられなかった9mmの膵腫瘍に針を刺して組織を採取しているところです。組織診断で膵がんと診断され手術を受けられました。結果はpT1(9mm)でStageIの膵がんでした。

早期慢性膵炎とは

早期慢性膵炎は診断が難しいとされていますが、2009年に膵臓学会・日本消化器病学会より早期慢性膵炎の診断基準が公開されました。早期慢性膵炎の診断は超音波内視鏡によって行われますので、この検査がない施設では正確な診断ができません。上腹部痛が続くが胃カメラやCTで異常がないという方の中に早期慢性膵炎の患者さんが含まれている可能性があります。上腹部痛や背部痛で機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群と診断され治療を受けているにも拘わらず症状が改善しない方は早期慢性膵炎の可能性がありますので一度ご相談ください。

胃内視鏡検査の流れ

検査前

原則として、胃カメラでは前日の食事制限は必要ありませんが、なるべく21時までに食事を済ませてください。当日の朝は食べないでいらしてください。水分は、水やお茶などは問題ありません。午後の検査の場合は、朝は軽く済ませてお昼は食べないでください。服装は、なるべく楽な格好でお越しください。また、検査前に口紅は落としてもらいますので当日は薄いリップ程度にしてください。また、簡単に外れる義歯(いれば)は外していただきます。

検査当日

1

受付(問診票記入)

スタッフの指示に従ってご記入ください。わからないことなどございましたら、お気軽にお尋ねください。

2

問診

内視鏡検査を行う事前チェックとして問診を行いますので、質問にお答えください。

3

前処置

検査前に、喉や鼻の麻酔を行います。また、鎮静剤を使用する場合は注射用の細いプラスティックの針を腕の血管に入れます(やわらかい針なので手は動かすことができます)。

4

検査

検査第に上がっていただき、左を下にして寝ていただきます。鎮静剤を注射する際に血管に一瞬弱い痛みがありますがすぐに楽になります。力を抜き、リラックスして受けてください。
検査は5~10分で終わります。

5

検査後

鎮静剤を使用した方は15~30分ベッドで休んでいただきます。その後、口をゆすいで身支度を整えてください。気分が悪い時は、早めにお申し出ください。

6

検査結果の説明

医師のいる説明室に案内します。画像をご確認いただきながら検査結果の説明を行います。その後、検査後注意事項(食事や安静度)の説明があります。また、組織検査をした場合は後日結果を聞きに来てもらう必要があるため再来日の説明(予約)をします。

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