大学卒業後は各地の病院で、多くの難しい症例を経験することで消化器病の診断や治療の診断能力や手技を培ってきました。また、平成25年からは近隣のクリニックにて、消化器内科医として胃がんをはじめとした内科消化器疾患の診療に携わってきました。どちらも貴重な経験だったのですが、病院や医療法人の勤務医師では、新しい技術の導入や治療選択などにおいてスピード感のある診療ができないことが気になっていました。トップダウンの迅速な決断が患者様にとってより良い最新医療の提供に繋がると考えるようになり、それがすぐに実行できる自身でのクリニック経営という道を選択しました。

多くの経験から培った技術を地域診療に活かし、皆様に身近でありながら高度な医療をご提供したいという思いが強まり、2022年6月にこのオクムラフォレストールクリニックを開業し、現在に至ります。

フォレストール（Forestall）には「予防する、先制する」という意味があります。全身をトータルに診ることをモットーにしておりますので、患者様が病気に煩わされないための予防医療に注力するという意味を込めて命名しました。

またForestallという単語は、「Forest（森）」と「All（全体）」に分けることもできます。森全体をイメージし、穏やかな気持ちでリラックスして受診いただけるクリニックにしたいという気持ちも、クリニック名に込めています。

医師としての「やりたいことが十分にできない」という理由で開業したこともありますので、当クリニックの診療は、“クリニック以上のクオリティ”であることを目指しています。皆様にとって身近なクリニックでありながら、病院に引けを取らない高度な医療をご提供できることが、当クリニックの特徴でしょうか。

いくら必要な検査・治療であったとしても、病院への通院・入院は患者様の時間的・経済的な負担が大きくなります。わざわざ病院まで行かなくても、生活圏内で質の高い医療が受けられるのであれば、それに越したことはありませんから。

もちろん、高度医療機関との連携体制もしっかりと整えていますので、ご紹介も迅速に行うことができます。患者様の幅広いお悩みに対して的確な医療をご案内する、そんな「地域のクリニックと専門の高次医療機関との橋渡し」を行うのが、当クリニックの役目だと思っています。

そうですね。例えば消化器に関しては、通常の内視鏡（胃カメラ・大腸カメラ検査）はもちろんのこと、すい臓、胆のう、胆管などの病気を詳しく調べられる超音波内視鏡（EUS）を導入し、消化器全体をトータルで診る体制を整えています。

内視鏡を用いた治療においても、超早期の胃がん（≒2㎝以下の早期胃癌）が対象となるESD（内視鏡的粘膜下層剥離術）の日帰り手術に対応しています。この術式は術後の出血リスクが大きいため、通常であれば入院が必要なのですが、当クリニックでは精密な止血処置を徹底することで日帰りでの手術が可能となっています。入院と日帰りで手術内容に差はないので、日帰りで行うことでより低負担な手術が可能です。

ある段階まで病気が進んでしまうと、クリニックの医師では介入が難しくなります。正直、こうなると総合病院などの高次医療機関へご紹介せざる得なくなります。逆に言えば、病気が進行する前に介入させていただくことで、治癒が見込める可能性も高くなります。病気の症状がひどくなってからクリニックを受診するという方も多いと思いますが、病気になる前に未然に防ぐことが重要です。

当クリニックでは患者様の全身状態を踏まえたトータルケアを行うようにしています。仮に症状がなくても、少しでも病気のリスクがある場合は“お体のメンテナンス”という形で定期的に全身状態を診察させていただきます。生活習慣病や認知症、加齢性虚弱（フレイル）などは静かに進行しますので、発症して生活に影響が出る前に防ぐ必要がありますから。

病気の早期発見・早期治療に努めるのは当然のこととして、当クリニックではさらに“超早期”の発見・治療に力を入れています。例えば、先ほどお話しした内視鏡検査は、胃がんや大腸がんなどの消化管がんの早期発見に非常に重要な検査です。早い段階で発見できれば、内視鏡を使って切除することで、低侵襲な治療が可能となります。

こうした内視鏡治療は多くのクリニックで行われていると思いますが、当クリニックではより高性能な内視鏡システムを用いることで、さらに早い段階のわずかな異常も逃さず検出するようにしています。

病変が早ければ早いほど治療計画も立てやすくなりますし、治療に伴う負担も軽減できます。病気という花が咲き始めてからではなく、より早い“芽の段階”で確実に摘むという意識で診療にあたっています。

認知症やフレイルにも早い段階から介入させていただき、可能な限り患者様とご家族様の苦痛を和らげたいと思っています。病気が進行して寝たきりになる間際になってからご相談いただいても、医師としてできることは限られてしまいます。“健康な時期”からの予防と発症の遅延化が重要なのです。

先ほどの超早期の話にも関係しますが、当クリニックをご利用いただいている方には、できるだけ早い段階での対策と全身のケアをご提案するようにしています。エイジングケア外来やダイエット外来、腸内環境外来などの自費診療がそれにあたります。

そうですね。保険診療は素晴らしいものですが、未病の段階からのケア、疾患予防という観点では必ずしも十分とは言えません。保険診療でカバーできない部分を補うためにも、自費診療メニューも充実させています。

例えば、広く美容医療として行われている高濃度ビタミンC点滴や高濃度水素水点滴などの点滴治療も、当クリニックでは体の衰えを防ぎ、“疾患を予防する”ことを目的に行っています。可能な限り費用も抑えておりますので、気軽にご検討いただければと思います。もちろん、患者様の全身状態や健康上の問題点を考慮した上でご提案させていただきますので、気兼ねなくご相談ください。

肥満は様々な健康障害を招くため、特に気をつけなくてはなりません。当クリニックのダイエット外来では、軽度・中等度の肥満の方を対象に減量をサポートする体制を整えています。食事指導をメインに、GLP-1などのお薬やダイエットサプリメントを使って減量をサポートさせていただきますが、当クリニックで特徴的なのは胃内バルーン留置術を日帰りで行っていることでしょうか。

これは胃の中にシリコン製のバルーン（風船）を留置し、胃容量を小さくすることで食事摂取量を減らす方法なのですが、多くの場合で入院が必要になる術式です。関西エリアで日帰り手術を行っているクリニックはほとんどありませんので、今でも全国からお問い合わせをいただいています。

当クリニックの受診によって患者様の健康寿命を延ばし、快適な生活をより長く送っていただきたいと考えています。そのためには、健康なうちから全身状態を考慮した予防をしっかりと行い、病気の予兆を可能な限り早く発見・治療することが大切です。

オクムラフォレストールクリニックでは、質の高い医療と気軽さを両立し、様々な診療科と診療メニューを設けて皆様の幅広いお悩みに対応できるようにしております。これからも皆様の健康管理の窓口であり続けますので、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。