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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

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胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは?

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは?

胃酸によって、胃や十二指腸の粘膜に潰瘍ができることがあります。胃酸は強い酸性ですが、通常は胃の内腔に分泌される粘液とのバランスが取れており、ダメージを受けることはありません。しかし、何らかの原因でそのバランスが崩れ、粘膜が胃酸によって繰り返し深く傷つくと潰瘍が形成されるのです。症状がひどい場合、出血性潰瘍、穿孔性潰瘍、難治性潰瘍、狭窄症例となることもあります。

胃潰瘍は男性が女性の3倍程度であり、中高年に多い傾向があります。一方、十二指腸潰瘍は若年者に多い傾向にあります。しかし、近年ではどちらも減少傾向にあり、30年前と比較すると胃潰瘍は4分の1程度、十二指腸潰瘍は10分の1程度となっています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主な症状

  • 空腹時にみぞおちが痛くなる
  • 食事中や食後にみぞおちが痛くなる
  • 胃もたれする
  • 胸やけがする
  • げっぷが良く出る
  • 吐き気がする
  • 食欲がない
  • 吐血や血が混じった便、黒い便が出る など

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因

以前は、胃酸やペプシンといった攻撃因子と粘液や血流などの防御因子のバランスが崩れると潰瘍が起こると考えられていましたが、なぜバランスが崩れるのか原因がよくわからないと言われていました。

近年、ピロリ菌の感染が原因の60~70%を占めるとわかりました。粘膜にピロリ菌が感染して粘膜を傷つけるために生じます。また、一般的にもよく使用される非ステロイド系鎮痛薬(NSAIDS)の副作用により、胃の粘液が減少し、胃酸より粘膜が傷つくために起こることもあります。

これらが2大原因ですが、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどの生活習慣も一因になると考えられています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査方法

内視鏡検査(胃カメラ検査)

内視鏡検査(胃カメラ検査)

内視鏡を挿入して、胃や十二指腸の粘膜の色や表面の状態を直接観察します。異常が認められた場合は、組織を採取する生検を行って顕微鏡で組織を観察します。主な原因であるピロリ菌検査も同時に行えるメリットがあります。
潰瘍の有無や進行度を調べるだけでなく、治療後の確認や経過観察のためにも定期的に行われることがある検査です。

上部消化管造影検査(バリウム検査)

バリウムなどの造影剤を飲んでから胃をX線で撮影し、胃の状態を調べる検査です。粘膜の表面の状態から病変を推定します。内視鏡よりも簡単に行えますが、ピロリ菌検査は同時にできず、精査には内視鏡検査が必要となります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療方法

薬物療法

H2ブロッカーやプロトンポンプ阻害薬などの胃酸の分泌を抑制する薬の内服が効果的です。症状抑制のために防御因子増強剤薬によって胃の粘膜を保護し、胃の運動を活性化して胃酸や食べたものを長時間胃に留めないようにする薬を使用することもあります。

再発予防

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は再発しやすく、症状がなくなったからといって放置すると高確率で再発する傾向にあります。治療後も再発予防のため、H2ブロッカーや防御因子増強剤薬を減量して服用する維持療法を行う場合があります。

最近では、ピロリ菌に感染している方は、ピロリ菌除去によって再発抑制効果があるとわかりました。そのため、ピロリ菌感染が認められた場合は除菌が推奨されます。

生活習慣の改善

主に食事療法となりますが、

  • 飲酒を控える
  • コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物を避ける
  • 辛い食べ物を避ける
  • 少しずつ時間をかけて食べる
  • 消化の良いものをたべる
  • 禁煙する
  • ストレス解消に努める

といったことを心がけ、症状が良くなってからもしばらく続けるようにします。

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