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超音波内視鏡検査(EUS)とは?

大津市松原町のオクムラフォレストールクリニックでは、先進的な診断技術として超音波内視鏡検査(EUS)を実施しています。超音波内視鏡とは、内視鏡の先端に超音波検査用のプローブ(探触子)を搭載した医療機器で、消化器系の病変や周辺の臓器の状態を詳細に観察することが可能です。

超音波内視鏡検査(EUS)とは?
超音波内視鏡検査(EUS)とは?

細径超音波プローブ(左)とコンベックス型超音波プローブ(右)

高解像度の画像診断

超音波内視鏡検査(EUS)とは? 体外からの超音波検査(エコー検査)では、胃や腸内の空気や体脂肪が画像の障害となることがありますが、EUSでは消化管内部から直接超音波を当てることで、これらの障害物を回避し、非常に鮮明な画像を得ることができます。

当クリニックでは、患者様の状態や検査目的に応じて、挿入しやすい細径の超音波プローブや、より広範囲を観察できるコンベックス型の内視鏡を選択して使用しています。これにより、より正確で包括的な診断が可能になります。

9mmの膵腫瘍(赤矢印で囲まれた部位)
にFNA針を刺したところ

腫瘍や炎症の範囲を正確に把握

EUSは、ただの診断ツールにとどまらず、腫瘍や炎症の範囲を正確に把握することで、治療計画の立案にも大きく貢献します。また、必要に応じてEUS下での細胞採取(EUS-FNA)を行い、より正確な組織検査を行うことも可能です。

オクムラフォレストールクリニックでは、この高度なEUS技術を駆使して、消化器系の疾患に対する精密な診断と効果的な治療を提供しています。当クリニックの専門医による丁寧な検査と診断で、患者様の健康をサポートしています。

超音波内視鏡検査の特徴

鮮明な画像

超音波内視鏡(EUS)は、消化管の内部から直接超音波を送出することで、通常の超音波検査では得られない高解像度の画像が撮影できます。この鮮明な画像により、微細な病変や粘膜下の腫瘍、さらには周囲の血管構造まで詳細に観察することが可能となります。

消化器系臓器の病変に有効

EUSは、特にすい臓、胆のう、胆管、肝臓などの消化器系の臓器に発生した病変の診断に優れた効果を発揮します。これらの臓器は、体の表面からの超音波検査では詳細が把握しにくい場合がありますが、EUSではこれらの臓器の異常を直接、詳細に確認することができます。

EUS-FNAによる精密診断

EUSの大きな利点の1つは、超音波内視鏡ガイド下穿刺(EUS-FNA)を行うことで、病変部位から直接組織サンプルを採取し、より正確な診断を可能にすることです。この方法により、腫瘍の性質を細胞レベルで評価できるため、適切な治療方法の選択に大いに役立ちます。

超音波内視鏡検査でわかること

超音波内視鏡検査でわかること

超音波内視鏡検査(EUS)は、消化管とその周辺臓器の病変を詳細に観察し、正確な診断をサポートする先進的な技術です。この検査を通じて得られる情報の範囲は以下の通りです。

消化管の腫瘍

EUSは消化管の内腔から行われるため、食道、胃・十二指腸、大腸などの表面に見えない腫瘍の深さや大きさ、さらには周囲のリンパ節の状態まで詳細に確認することができます。

すい臓疾患

すい臓がんや慢性すい炎の診断には欠かせません。EUSは、これらの診断が困難とされるすい臓疾患の詳細な観察を可能にします。

組織診断

消化管粘膜下腫瘍やすい臓、腹腔や縦隔リンパ節などの組織検査も行えるため、EUSは多くの病変の正確な診断に繋がります。

超音波内視鏡で診断可能な病気

すい臓

すい癌、神経内分泌腫瘍、膵のう胞(膵管内乳頭粘液性腫瘍:IPMNなど)、慢性すい炎など。

胆のう

胆のう結石、胆のうがん、胆のうポリープ、胆のう腺筋症など。

胆管

胆管結石、胆管がんなど。

その他

食道・胃粘膜下腫瘍、肝腫瘍、腎腫瘍、副腎腫瘍、腹部リンパ節腫脹、腹水など。

超音波内視鏡検査の方法

超音波内視鏡検査(EUS)の検査補方法は、内視鏡検査(胃カメラ検査)とよく似ています。
EUS専用の内視鏡は先端が太く硬いため、検査時の不快感を軽減するために鎮静剤を使用し、患者様がリラックスした状態で検査を受けられるよう配慮しています。
検査時間は約20~30分で、前日の夕食以降は飲食を控えていただく必要があります。

検査の流れ

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検査前日・当日の朝

■食事

前日の夕食はなるべく21時までに済ませ、検査当日の朝食は摂らないでください。
午後の検査の場合、朝食は軽めにして、昼食は摂らないでください。水やお茶などの水分摂取は問題ありません。

■服装・メイク

楽な服装でお越しください。口紅は付けず、薄いリップ程度にしてください。
また、可能な場合は義歯(入れ歯)を外していただきます。

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検査当日

受付で問診票をお渡ししますので、スタッフの指示に従ってご記入ください。
検査前に、検査に関する問診を行います。ご不明な点があればお気軽にお尋ねください。

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前処置

喉または鼻への局所麻酔を行います。鎮静剤を使用する場合は、腕の血管に細いプラスティックの針を挿入します。

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検査実施

検査ベッドにて、リラックスした状態で左側を下にして寝ていただきます。鎮静剤の注射による軽い痛みはすぐに和らぎます。検査時間は約5~10分です。

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検査後のリカバリー

鎮静剤を使用した場合は、15~30分程度、ベッドでお休みいただきます。その後、口をすすいで身支度を整えていただけます。体調に不安があればスタッフにお知らせください。

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検査結果の説明

医師が検査結果をご説明します。画像を確認しながら、詳細な説明と今後の注意点についてお伝えします。組織検査を行った場合は、結果が出るまでに再来院が必要です。

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