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大腸がんとは?

大腸がんとは?

大腸がんは、大腸(結腸・直腸)の粘膜細胞に何らかの原因でがん細胞が発生することによって生じます。ほとんどの場合は腺腫や鋸歯状病変という良性の大腸ポリープが大きくなることで大腸がんが発生しますが、まれに正常な大腸粘膜から直接癌が発生する場合もあります。鋸歯状病変は右半結腸に多くBRAF遺伝子変異を有することが多いため癌化した際には悪性度が強いとされています。また、鋸歯状病変は平坦で発見が難しいとされています。当院では鋸歯状病変の切除を多く行っており、見落としのない内視鏡検査を心がけています。

発生したがん細胞は、内側の粘膜から粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に外側に向かって広がっていきます。がん細胞が粘膜下層に留まっている場合を「早期大腸がん」、粘膜下層よりも深く進行した場合を「進行大腸」がんと言います。

がん細胞が大腸壁の外に達すると、お腹の中にがん細胞が散らばる腹膜播種が起こります。また、がん細胞が血液やリンパ液に乗って全身に流れると、肝臓、肺、脳、骨、リンパ節などに転移することもあります。

主な症状

早期の大腸がんでは自覚症状に乏しく、進行すると以下のような症状が現れます。

  • 連続する血便
  • 貧血症状(めまい、息切れなど)
  • 便通異常(便秘、下痢)
  • 腸閉塞(腹痛、嘔吐) など

大腸がんの主な症状である血便は、痔などの良性疾患と混同されることがあり、放置されることがあります。しかし、この症状をそのままにしておくとがんは進行してしまうので、早めに消化器内科を受診するようにしましょう。

大腸がんの原因

大腸がんの原因は、主に生活習慣との関係が指摘されています。喫煙、過度な飲酒、肥満が大腸がんの発生リスクを高める要因とされています。また、血縁者に大腸がんの患者様がいる場合は、大腸がんになるリスクが高くなります。

大腸がんの検査方法

大腸がんが疑われた場合は、以下のような検査が行われます。

便潜血検査

便潜血検査は、大腸がんのスクリーニング検査として用いられる検査です。身体への侵襲や食事制限などなく、簡便に受けられます。この検査では、大腸がんから出血した血液が便に混ざっているか調べます。便中の微量な出血も検査可能で、便潜血2日法では進行がんの約80~90%、早期がんの約50%を発見できるとされています。

血液検査

血液検査では、大腸がんの腫瘍マーカーであるCEAとCA19-9という腫瘍マーカーを確認します。しかし、初期の段階では腫瘍マーカーが異常値を示すことは少なく、一般的には進行したがんで異常値が示されます。

直腸指診

直腸指診では、肛門から直腸内に指を挿入して、直腸内のしこりや異常の有無を指の感触で調べます。

注腸造影検査(バリウム検査)

注腸造影検査は、肛門からバリウムと空気を流し込んでレントゲン撮影を行い、大腸の形の変化から疾患を診断します。この検査では、がんの位置や大きさなどがわかります。

内視鏡検査(大腸カメラ検査)

内視鏡検査(大腸カメラ検査)では、肛門から内視鏡を挿入して、直腸から盲腸までの粘膜の状態を観察します。がんの疑いがある病変部位から組織を採取して組織検査も行えます。
これらの検査で大腸がんかどうかを診断します。確定診断が行われた後は、CT検査やMRI検査で周辺臓器への浸潤や転移の有無を確認して、治療方針を決定します。

大腸がんの治療方法

大腸がんの治療方法

大腸がんの治療には、主に内視鏡治療、外科治療(手術療法)、薬物療法(化学療法)、放射線治療があります。

これらの治療方法は、がんの進行度(ステージ)やがんの種類によって異なります。
大腸がんは、遠隔転移や腹膜播種がない場合は、基本的には内視鏡治療または手術が検討されます。リンパ節転移がある場合や再発リスクが高い場合は、手術後に化学療法を追加で行うことが勧められています。

遠隔転移や腹膜播種がある場合は、他の臓器に転移したがんが切除できるかどうかで判断します。転移巣と原発巣がどちらも切除可能な場合は、手術が推奨されています。転移巣が切除可能であっても原発巣が切除できない場合は、原則として手術以外の治療方法が勧められます。転移巣が切除不可能であっても原発巣が切除可能な場合は、原発巣の手術が検討されます。

治療方法は、患者様本人の希望や年齢、体調などを総合的に判断して、担当医師と話し合って決定します。

内視鏡治療

大腸がんに対する内視鏡治療は主に、内視鏡的粘膜切除(EMR)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の2種類があります。リンパ節に転移している可能性が低く、粘膜下層までにとどまっているがんが適応になります。開腹手術と比べて身体への負担が少ないです。

外科治療(手術療法)

手術では、がんがある場所によっては肛門を残す場合と、人工肛門(ストーマ)を造る場合があります。開腹手術以外にも、身体への侵襲が少ない腹腔鏡下手術も選択肢となります。

薬物療法(化学療法)

化学療法には、術後の再発防止目的で行う補助化学療法と、手術によりがんを取り切ることが難しい場合に症状緩和を目的とした切除不能進行・再発大腸がんに対する化学療法の2種類があります。使用する薬には、細胞障害性抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬があり、点滴もしくは内服で行います。

放射線治療

放射線治療は、直腸がんの骨盤内再発を抑える目的で行う補助放射線治療と、がんの再発や脳転移や骨転移による症状緩和を目的とした緩和的放射線治療の2種類があります。

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